こんにちは、もろちゃんパパです。いつもはママのお得な情報などが書かれていますが、今回はパパのつぶやきです。
ベビーは「もこもこ」が好きですね。「ふわふわ」も好きですね。
先ほどユニクロのフェイクファーのスウェットを着ながら寝かしつけをしていたんですが、ベビーが布団じゃなくてこっちに寄って来る。のそのそ近寄ってきて、上に這い上ってきて、そのまま就寝。とてもかわいいけれど、乗っかって寝られると動けないじゃないか。仕方なくTwitterをポチポチやって、完全に寝付くまで待つ。十分ぐらいして完全に寝付いてから、そーっとベビーを布団の上に動かして、今やっと一息ついているところです。それぐらい魅力的な肌触りなんですね。
↓こんなやつ
このユニクロのフェイクファー、私はこっそりと「赤ん坊に愛される服No.1」と呼んでいます。実は他の家のベビーでも試したんですが、やっぱり人気あるんですよ、この肌ざわり。親戚の集まりとかで、他の大人に対してギャン泣きして人見知りしていたベビーも、この服を着ていたら上に乗っかってくる始末。それほど、赤ん坊から絶大な支持を集めている服なんです。皆さんも、赤ん坊に好かれたかったら着てみてください。今のところ確率は3/3です。１００％とはいえ、そもそもの母数の少なさは否めないので、赤ん坊に好かれなくても「詐欺だ」とか思わないでもらえたらうれしいです。
「もこもこ」
皆さんはもこもこは好きですか？ 子供に限らず、皆、もこもこしたものが好きですよね。でも、大人になるにしたがってもこもこしたものに接する機会って減っていくんですよね。だから子供が生まれてから久しぶりに家中もこもこしたものに囲まれて、とても懐かしい感覚になっているのです。ふと見まわしても、クッション、おやすみたまご、ぬいぐるみ、おくるみ、布でできたおもちゃ、もこもこもこもこ、、、、。そういえば、俺も昔、こんなふわふわした世界にいたんだなあ、なんて不思議な感覚になりますね。
いつからもこもこのない無機質な部屋に住むようになったのだろうか。
きっとあれだ。大学２年のころ、床にもこもこしたカーペットをひいたとき、それが最後な気がする。寒くなってきたらコタツの下にひいた少し値段の張るカーペットだった。毛が長いファーだったので、温かいだけでなく、包まれるような幸せを感じたのを覚えている。しかし、そのカーペットは一年ももたなかった。毎日使ううちに汚れ、カピカピになって１年もしないうちに捨ててしまったのだ。その悲しみからだろうか、もこもこしたものは家になくなっていった。寝るときの布団ぐらいでしか、もこもこを使うことはなくなった。でも、本能的には、もこもこしたものは好きだ。ただ、機能的でないから、大人になるにしたがって使わなくなってしまうのだ。
本能はもこもこを求めている。
有名な実験がある。愛着実験というものだ。サルの赤ん坊を母ザルから取り上げる。その後、代理母として二つの選択肢を与える。①哺乳瓶をもったワイヤーの母ザルのようなもの、②哺乳瓶をもたないタオル地の母ザルのようなもの。サルの赤ん坊は①②のどちらを選ぶのだろうか。
答えは②。タオル地の方に行くらしい。哺乳瓶がないから飢えてしまうというのに、だ。
ハリー・ハーロウ「身体的接触と愛着形成」 (s-counseling.com)
ここからわかるのは、「本能ではみな、柔らかいものが好き」ということだと思う。だから、本能ではもこもこが大事なのだ。
もこもこを減らした無機質で機能的な生活を私はしていた。でも、それは豊かではなかったのかもしれない。
大人でも、もこもこしている男たちもいる。それはマイルドヤンキーだ。ヤンキーはファーが好きだ。車の中はファーを敷き詰め、女性はぬいぐるみを車に並べ、ゆるゆるのスウェットを着る。（世界が土曜の夜の夢なら ヤンキーと精神分析 （角川文庫））
なぜなら彼らは本能的な生き物だからだ。原始的な村社会を形成し、力関係や絆を大事にし、感情を全力で出していく生き方。彼らは本能に正直であるから、真に心地よい「もこもこ」を求めている。
赤ん坊もまた、本能に最も近いところにいる存在だから、もこもこに寄っていく。
そう考えると、私たち大人も、もっともこもこした生活を送ってもいいんじゃないだろうか。ぬいぐるみに癒されて、敷き詰めたファーの上で生活してもいいんじゃないだろうか。確かに機能的ではない。ファーは、かつてのカーペットのようにすぐに汚れてガビガビになる。ユニクロのフェイクファーは、いつの間にかこどもの付けたご飯粒でガビガビになりつつある。それでもだ。機能的でないものが本能的に癒しを与えてくれるんじゃないだろうか。
すぐダメになってもよいので、ふわふわした着心地を集めていこうと思う。そんなファーばっかりついた、もこもこの服を着ていくといつの間にかヤンキーファッションになるのかもしれないが、ベビーに好かれるのならなんだってよい気もする。
ふわっとした着地な文章だが、これももこもこのせいということにしておこう。もこもこ。
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